その1
一般的に公的年金だけでは老後生活費を賄えません。老後の家計は毎月赤字となり、貯蓄を取り崩して生活することが基本であるため貯蓄はできません。子供が独立し、退職するまでの期間が貯蓄のラストチャンスです。
この期間を逃すことなく貯蓄することが、老後にゆとりある生活を送れるか否かの岐路になります。
その2
総務省の統計では、老後は毎月6万円の赤字に。ここから計算される老後資金の必要額は約4,000万円。仮に退職金を2,000万円受け取ると、不足額は約2,000万円。さらに65歳まで年収300万円で働けば、500万円程度の準備でOKです。
もっとも、これは最低日常生活費での試算ですので、より多くの資金を確保しておきたいところです。
ただし、在学中の子供がいる方は、教育費で借り入れしないことを優先してください。借り入れ(教育ローン)をすると、その返済のために老後資金準備が困難になるからです。老後資金が不足すると、上記の通り60歳以降も働くことが必要になる場合もありますので、お金と同時に働くための「健康」と「キャリア」の準備も同時に行っていきましょう。
その1
旭化成には⽣命保険の制度があるなど、他の企業などで勤務されている⽅とは、必要な保険の種類や⾦額が異なります。
よって、保険について考える前に、旭化成の制度(社助:会社の保障制度)について確認しておくことが⼤切です。
その2
子どもが卒業(進学や就職)すると、段階的に大型の死亡保障は不要になってきます。その都度保険を見直す(減額する)ことで保険料を節約できますので、見直し時期を逃さないようにしましょう。
その3
在職中は手厚い保障が必要な方も、退職後には死亡保障はほぼ不要になります。葬儀費などとして300万円程度の保障があれば十分ですし、預貯金で300万円の余裕があれば死亡保険は不要です。しかし、子供の独立がまだの場合には、残りの教育費分の保障を上乗せしておきましょう。退職後はむしろ、医療保障や介護保障など、生きて使える保険へ重点をシフトすることがポイントです。現在加入している保険は何歳まで有効なのか?退職後にむけて過不足はないか?今のうちに確認しておきましょう。